日本音楽療法学会 研究発表・特別大会
                                 2021年2月
20日〜3月 オンライン

    「公募ワーク・ショップ;
      1970年代のテレビ・アイドル歌手全盛期時代の検証

     〜近い将来高齢期を迎える世代に音楽療法士はどう対応すべきか?〜

井 徳明(日本ポピュラー音楽学会)

{研究の目的1970年代は一家に一台のテレビで家族全員が同じてれび番組を見ていた。音楽番組も多く作られ高視聴率を記録したこと。当時を代表する新御三家、新三人娘、花の中三トリオと呼ばれた人達のファンでり続ける人が数多くいること。この時代の音楽状況と社会背景を詳細に知ることで近い将来高齢期を迎える世代への音楽療法サービスの指針となり得ること。

研究方法)当時の音源や文献の収集。Youtubbeなどにお競られている当時の画像や関係者の証言記録の閲覧。当時を知る人たちへのインタビューや研究者による後の評価に関する論文の収集。

結果}1970年代に入りテレビ放送はモノクロからカラー放送へと変貌した。よりきれいな賀状で音楽番組にも視覚を意識するものへと変化した。そこにはプロダクションやテレビ局によるしたたかな企業戦略と番組企画がなされ特に若手歌手が多く出演する音楽番組・関連番組は高い視聴率を記録した。番組内から多くのヒット曲も生まれレコード産業は大きく拡大した。その中で今回取り上げた小柳ルミ子、南沙織、天地真理の新三人娘。郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹の新御三家。山口百恵、桜田淳子、森昌子の花の中三トリオと呼ばれた彼ら彼女たちはほぼ毎日のようにテレビ出演した。テレビ映りも良くお茶の間の人気者と呼ばれ同世だけではなく年齢の離れた親世代までの性差を超えた幅広いファンを集めた。曲作りにおいても当時としては斬新な技術力が多く生かなされでいた。現在もファンであり続ける人は多くいる。そして最新の音響技術が加えられた当時のアルバムはCD化、テレビ画像やライブ・ステージはDVD化され現在も売れ続いている。

{考察}今回1970年代のテレビ・アイドル歌手の実像と社会背景について見てきた。それは音楽療法士にと億って知っておくべき知識項目の一つであり有益となったと言えよう。

1970年代に入りプロダクションやテレビ局の規格によって人気歌手の企画は進み売り出すために技術力を尽くした音楽番組が多数作られたら。この時代テレビは一家に一台であり家族全員が同じテレビ番組を見ていた。そのためアイドル歌手のファン層も同世代から性差を超えた親世代までと幅も広かった。現在もファンである人たちが多くいる。また最新の音響技術によって手が加えられた当時のアルバムはCD化、テレビ画像やライブ・ステージはDVD化され現在も売れ続いている。そこには着目すべき事実があり伝承すべき出来事であるとも言えよう。

 今回ここに取り上げた新三人娘、新御三家、花の中三トリオの人たちと同世代であった人たちも現在60歳代に入っている。健常者を対象とした音楽リクリエーションを含め高齢者向け音楽療法の主体がこの世代となる日はそう遠くはない。ファンであり続ける人も多くこの当時の曲目を愛唱歌としている人は多い。そのためセッション現場で取り上る曲もここに取り上げた人たちの曲目が主流となり得よう。しかし音楽療法士の中には当時まだ出生前の人も多く1970年代の音楽事情や社会背景ををリアルタイムに知る世代には伝承義務がると言えよう。エビデンスに基づくより質の高い音楽療法サービスを施すためには今すぐ輪唱に結びつかない音楽知識の習得が必須だとも言えよう。そのためポピュラー音楽や音音楽社会学的知識を生かし本研究を継続して続けてゆきたい。また他者・他分野のからの研究発表にも期待したい。

結語}1970年代は家族全員が同じテレビ番組を見そこからヒット曲も生まれた。当時10歳代の人たちも60歳代に入りこの時代の曲目が音楽療法のセッション現場の主流となり得よう

 

 

 



                                                 

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